おやつ

午後にお客のところに行き一件商談。結構時間がかかったが無事終了。会社に戻る前に一休みしようと、つまりはさぼうろうとして、途中駅で地下 鉄を降りる。
地下 鉄のホームから改札までエスカレーターで行く。その駅は改札の所に少しスペースがあって、そこに休憩コーナーとしてテーブルと椅子、自動販売機、そして小さなパン屋さんがある。
茶店に行くより安上がりだしと思い、喫茶店に行くのを止めてそこで休憩する事にする。ついつい、おやつ替わりにとパンを一つ購入。自動販売機でカフェ・オレを買い、席に着く。携帯でメールをチェックなどしながらパンを食う。うん、なかなか美味しいなあと満足。自動販売機を見ると見慣れない機械がある。紙コップ回収機らしい。コーヒーの紙コップを飲み終わった後にそれに入れると10円返ってくるという画期的な機械だ。パンが120円でカフェ・オレが120円で10円返ってくるのか。これは安上がりでいい休憩場所発見と喜ぶ。テーブルも汚れていないし、電話も出来るし、いいかなと。
紙コップ回収機の下の方を見るとホコリが、ゴミが溜まっている。駅だからしかたがないか。そのゴミが空調の風で少し動いた。別に気にもとめなかったが。そのゴミが変な動きを始めた。一歩進んで、一瞬止まって二歩下がる…・。オイ、このゴミ尻尾があって、つぶらな瞳があるぞ。
ギャーーーー。のたうちまわるオイラ。慌てて鞄持って飲み掛けのカフェ・オレと食いかけのパンを持って走って逃げる。オイラは最強の格闘技を修行中の格闘家ではあるが、この、こいつだけは幼児体験のせいで駄目。気持ち悪い何てもんじゃない。こいつを見かけた道とか場所は半永久的にそこを通らない様にしている。猫を飼っているのもこいつを家に寄りつかせない為だ。
それなのに、それなのに…。しっかりと顔を見てしまった。脳裏にあのつぶらな瞳が焼き付いちまったよ〜、しかもパン食ってる時に…・。
仕事サボった罰?格闘家なのにおやつ食べた罰?まだ気持ち悪いよ〜