麗しの君

久しぶりに秋○原のCD屋に行った。最近はHMVの通販でCDを買う事も多くわざわざお店に行くのは以前に比べてだいぶ少なくなった。レコード産業の不況でCDの発売点数が減っているのも原因の一つだ。

今日はテレマンのCDを買いに行った。テレマンって誰?って感じ。勿論名前位は知ってる。
ターフェルムジーク=食卓の音楽って大作が代表作ね・・・聴いた事ないけど。
たまたまFMで耳にしたリコーダーの曲を聴いてみようとCDを探しに行ったのである。
テレマンのCDがどこにあるのだろうと店内を探し回り、ようやくと発見。どのCDを買おうかとしばし、物色。
ふと背後に殺気を感じる。振り返るオイラ。ひょっとしてオイラが見ているCDのコーナーを見たい人がオイラが退くのを待っているのか?そう思い振り返るが、どうもそうでは無さそうだ。背後にいたのは50代位の親父だろうか?いかつい顔立ちの親父だ。白い野球帽をかぶり、黒い上着を着ていた。一瞬、ホーム○スの方かと思ったが、帽子もジャンパーも汚れていないので違うようだ。その親父は何かを探しているようだったが、その視線はオイラとは無関係だった。
オイラは再び、テレマンのCDを探し始めた。テレマンのCDは高く積まれたCDラックの下の段の方だったのでオイラは若干前かがみになっていた。
先程の親父の下半身が目に入った。黒い革靴に、肌色の厚手のストッキングに膝までのスカート。ん??スカート??驚くオイラ。さっきの親父は、実は女だったのか?慌ててもう一度顔を確認するオイラ。その親父の顔は、歴史の教科書に載ってるネアンデルタール人を彷彿させる顔立ちだ。これは絶対女のはずはない。もう一度足下を確認する。スカートだ、半ズボンの上にコートではない、スカートだ。顔をまた確認。絶対男だ。そうこうしているうちにその親父と一瞬目が合う。やばい。逃げるオイラ。
遠くからもう一度確認する。見間違えではない。しかし、ここは秋○原。外人観光客とお宅の街。他人がどんな格好をしていようと気にする人はいない。その親父に驚いてるのはオイラだけだ。それも凄い事だが。
一体この親父は何者なんだろうと思い、取りあえず携帯電話のカメラで証拠写真を撮る。これって盗撮になるんだろうか?
まあ、スカートは元々は男もはいていたらしいし、人に迷惑掛けてる訳じゃないからいいんだけど、春だなあと感じでしまったぜ。オイラの街で見かけた変わった人リストに加えておこう。