ブラボー

kakutouka2003-11-16

流石に本気になった時のうぃ〜ん・ふぃるは凄い。
日・本でオペラ以外で初めて本気のうぃ〜ん・ふぃるを聴いた気がする。うぃ〜ん・ふぃるは日・本公演では出来不出来が大きいようで、今回の来日公演も地方公演では一部2ちゃんねらにすこぶる不評。東・京公演はどうなるやらと思ったが、時差ぼけが治ったのか本日はうぃ〜ん・ふぃる絶好調。
でんえんではテンポやら表情が、そこまでやるかって感じで、ちょっと前時代的だったけど、それがうぃ〜ん・ふぃるの良さ、美しさを引き出しているようで、幸せな気分になる。不思議な演奏ではあったが、やはりうぃ〜ん・ふぃるの音はいい。管の美しさは流石。
えいゆうの生涯、になるとでんえんでの違和感が消えて、これぞりひゃると・しゅとらうすって感じの堂々とした音楽。薔薇のきしのしゅとらうすは好きだけど、交響詩のしゅとらうすは好きではないってのが今までの感想。薔薇のきしやらアラ ベラであんな美しい音楽を書く人がどうして交響詩ではあんな騒々しい曲を書くのかと思っていたが、今日の演奏で始めて同じ人の曲だというのが解った感じ。
もっと騒々しい演奏を危惧していたが、実に細やかに表情豊かな演奏。ほーねっくのソロがまた美しい。従来、彼がコンマスだとがっかりしたのだが、この演奏で彼は評価をあげた。アンコールの月光の音楽(かぷりっちょより)で美しさは極致へ。
2万9千円は高かったけど、今回はそれに相応しい価値があった。