リハビリ中

kakutouka2003-10-15

仕事で都内のとある街へ行く。この街へ行くのは20年振りくらいかもしれない。
東 京の中では高級住宅地と呼ばれる地域だ。電車を降り、駅から客の所へ行き、用事を終わらせまた駅に戻る。お昼少し前に駅に帰ってこれた。駅周辺には高校生やら大学生やらがいた。大学生はともかくとして、高校生は何でこんな時間に駅にいるんだろう?中間試験の季節なのかな?
住宅地にある、その駅は古い駅なのだろうか、エスカレーターという物はない。階段を登りホームへ向かう。
駅前は結構人がいたが、駅の中には人気は少ない。オイラは階段を面倒臭いと思いながら登っていった。前方には女子高生が一人階段を登っていた。制服姿だった。女子高生はスカートをミニスカートの様にまくりあげていて、階段数段下にいるオイラの位置からは、今にもパ○ツが見えそうな感じでさえあった。

オイラとしては、女子高生のパ○ツ何か見たくない。いや、別に女子高生じゃなくても他人のパ○ツなぞ見たくない。だから気にも止めなかった。それよりもその女子高生の階段の登り方、歩き方が不自然だったのが気になった。常に足の甲を内ハの字にして階段を登っているのである。どうするとこういう歩き方になるのだろう?とは思った。

階段にはその女子高生とオイラしかいなかった。オイラはその不思議な歩き方を眺めながら色々と考えていた。最近の若造のどこにでも座り込んでしまう=足腰の弱さ、足腰が弱いからこんな変な歩き方をするのか?いや、実はオイラが知らないだけで女性はこういう歩き方をする物だろうか?内ハの字のまま素早く歩く事は空手の歩き方に通じる物があるか。そうすると実は、この女子高生は空手をやってるのか??

時間にしたらほんの数秒だろう。女子高生が後数歩で階段を登り切る位の時、下から声が聞こえた。
「よし子〜、パ○ツ見えそうだよ〜!!」

女子高生よし子と忠告した友人女子高生の間にはオイラしかいなかった。つまりよし子のパ○ツを覗くのはオイラしかいないじゃないか!!エッッ、するとオイラは女子高生のスカートの中を覗こうとしたスケベ親父かよ!!勘弁してくれよ・・・・。

もし、ここでこの友人女子高生がオイラに向かって、「スカート覗いてんじゃねえよ」って言ったきたとしたら、オイラは痴漢行為を働いたとされるのだろうか??

うーーん、パ○ツは見てないし、見ようとも思わなかったけど、太股は確かに見てたな。スケベ心は無かったけど。でもこれも猥褻行為となるのだろうか??でも見られて困る物だったら大事にしまっとけよ、って気がしないでもないな。

東 京は怖いぜ。

あゝ上野駅

4時前に新幹線で宇都宮に到着し、一件客を訪問しすぐに東京へ引き返す。相変わらず効率の悪い営業だが、これはこれで仕方が無いのが今のお仕事。まあ、こっちとしては新幹線乗って寝ている間も仕事とカウントされるんだから楽と言えば楽だが。

上野に到着したのは夜の7時前。当然、会社になんか戻らない。今日は直帰だ。折角だから上野で飯喰って、パソコン屋さんでものぞいて帰るかと、改札を出てトボトボ歩き出す。途中、駅構内に有る本屋を覗くがお目当ての本が無い。残念。本屋の前には強力な臭いのシュークリーム屋さんがある。どうも最近流行ってるのか結構この店あっちこっちにあるような感じだ。数人が並んでいる。猛烈に食べたくなるが、格闘家がこんな高カロリーのシュークリームを食べる訳にはいかないので30秒の葛藤の末、かろうじて店の前を通り過ぎる。

上野駅の構内には随分と色んな店があるもんでごちゃごちゃしている。シュークリームの臭いのせいで急に腹が減ってきた。取りあえず何か喰おうとアメ横方面の出口に向かって歩いていった。
ふと気が付くと、オイラの横を年の頃60歳位のおばちゃん、雰囲気からするとおばあちゃんと呼びたくなる、がこっちを見ながら歩いている。おばあちゃんは何か照れくさそうな顔して何か話しかけたがっている。身なりからして田舎から出てきたおばあちゃん、そんな感じだ。エキゾチックな頬紅が田舎を感じさせてくれたぜ。
照れくさそうに何か言いたげだ。そうか、この上野の人混みで迷子になったに違いない。オイラはそう判断した。きっとこのおばあちゃんは”西郷さんはどこ?”ってオイラに聞きたいのだろう、そんな感じだ。オイラが”どうしたの?”って聞くと、小声でブツブツ言っていて聞き取れない。シャイなおばあちゃんだぜ。オイラは立ち止まり、耳をおばあちゃんの顔の方に向け”なーに?”と聞き直す。おばあちゃんは弱々しい声で照れくさそうにちょっと訛ながら”私とマッサージ行って、それからホテル行こうよ!!”

おい、このくそババア。何だそりゃ。オイラがあんたとホテル行って、肩でももんでやるんかよ。しっかしおばあちゃん、その年でまだ頑張ってるの?
オイラはこのおばあちゃんの突拍子な申し出に思わず、上野駅の人混みの中で豪快に「ハッハッハッハッハ」と声を上げて爆笑しちまったぜ、恥ずかしい。
今まで繁華街とかで色んなポン引きさんに声をかけて頂いたが(付いていった事はないですよ、念の為)こんなおばあちゃんに声掛けられたのは初めてだぜ。あのおばあちゃんに付いていく野郎はいるのだろうか。世の中謎が多いわ。

三・井の晩鐘、グォーーーーン!!おとうはぁ〜ん(前編)

「それなら三井寺に行って鐘の写真撮ってきて」

そんな事はおやすい御用さ。過去の彼女が建てたオイラの一人旅プランと比較すれば随分とお手軽な企画だ。

鞍馬山に行って熊退治してきて

・大・阪の帰りにちょっと当麻寺見てきて

・大・阪の帰りにちょっと和歌山寄って道成寺見てきて

・伏見にいって酒粕ラーメン食べてきて

・京・都御所の中を一回り?してきて

・青・森行くなら八戸寄って海猫見てきて

高野山下見してきて・・・

どれも楽しい企画だった。他にもまだまだ有ったような気がするが・・・・。

企画を立てる特別な才能があるのだろう、きっと。どれもが今も鮮明に記憶されている楽しい企画だったぜ。

今回の関西遠征の目玉は後半の「天の橋立」日帰りツァーだから、三井寺はおまけか?

たかだかお寺1つ行って「鐘」の写真を撮ってくる何てお安い御用さ、オイラは軽く引き受けた。



土曜日、東・京を10時の新幹線で出発した。一人旅だから「ひかり」さ。のぞみなんて贅沢だ。だが、この20〜30分の違いが大きい。京・都までが随分と遠く感じた。のぞみなら、ちょっと一眠りすれば名・古・屋あたりまで行ってそうなのだが。

1時前に京・都駅に到着。

昼食を簡単にスタンドのカレーで済ませ、三井寺へ向かう。京・都駅から小一時間で着くらしい。

二泊三日の一人旅なのに、何でこんなに荷物が重いんだ?着替えだけのはずなのに?

右手には小さめなバック。着替えやらその他諸々が入っている。そしてもう一つはぱそこんの鞄、こいつが重い。

オイラの愛機DynaBOOKは軽量B5版、今年の春の新型さ。軽いのさ、本体だけは。

ノートぱそこんの他に

・ぱそこんの電源ケーブル

・でじかめ

・充電器と充電池(でじかめ用)

・I−pod(充電器有り)

・PDA(充電器有り)

・携帯電話3つ(充電器有り)

・ケーブル諸々・・・

これだけ集まると結構重いぜ。困ったもんだ。

重い荷物を気合いで運び、三井寺へ向かう。乗り換え駅の”膳所”が何て読むのか解らなくて京都駅で駅員さんへ何番線のホームへ行くのか聞けなくて困る。

膳所で乗り換えて三井寺駅へ向かう。京阪・石・山・坂・本線はなかなか風情があるぜ。

膳所の次の駅はびわ湖ホールの最寄り駅だったのか、びわ湖ホールの行き方覚えたぜ。待ってろよ、うぃーんふぃる、チケット買えるかな?

数分で三井寺駅に到着。オイラが列車を降りるとオイラの後ろを車掌が列車を降りて追いかけて来る。

何だ?と思っていると車掌はオイラを追い越してオイラの正面に回り込んだ。???と思っていると車掌はオイラに”お手”のポーズで掌を向ける。オイラは車掌の掌にゲンコツをのっけるべきかどうか一瞬考えたが、考えているうちに車掌が「乗車券お願いします」と言ってきた。え、三井寺駅って無人駅だったの??

おかしい・・・人がいない。観光客はどこだ?。

今日は”千団子月例祭”というのをやってる筈なのに誰も人がいない。雨だからか?

古典で寺と言えば三井寺、という位、三井寺はメジャーな寺だとオイラは聞いてきた。

川と言えばドナウ川(またはライン川)、城と言えばノイシュバンシュタイン城と教わってきたオイラに、それらと同格な程有名な寺であるとオイラは聞いてきたのだ。その三井寺の最寄り駅が無人駅?よくわからん・・・。実際には無人駅ではなかったのだが・・・。

とにかく駅前に人がいない・・・

駅を出たオイラに大変な問題が襲ってきた。駅はオイラの想像を遙かに上回る小ささだった。そして、この駅にはコインロッカーが無い!!!

オイラは荷物を京・都駅のコインロッカーには預けずにここまで持ってきてしまったのだ。駅にはコインロッカーが必ずある、そんな風に勝手に思いこんでいたのだが・・・・。途方に暮れる。この荷物を持って観光か・・・、重いぜ。

この小さな駅の前に「極真空手」の道場があるではないか?おー、こんな田舎まで。電気がついてるから荷物を預かって貰おうかと本気で考えるが、そのまま稽古する羽目になったら面倒だから思いとどまる。

駅前にお総菜屋さんがあるので覗く。なんと、このお総菜屋さん、近江牛を取り扱ってるではないか。

おーここは近江牛のふるさとか・・・・。店内にはテーブルがあって、昼時にはここで近江牛の自家製牛丼が食べられるらしい。しまった・・・・。京・都駅でカレーライスを食べてしまった事を心底後悔する。近江牛の牛丼何てそうそう食べられるものではない、ここは気合いを入れて食うか??葛藤する事15秒、格闘家魂が食欲に打ち勝った。近江牛牛丼さんさようなら。

お総菜屋さんで揚げてもらった77円の特製コロッケをほおばりながら三井寺へ向かって歩き始める。
緩い上り坂だ。

暫く歩き三井寺観音堂→という表札を発見。そうか、三井寺は山寺だったのか・・・

入り口で小屋のおばちゃんに入場料を支払う。小屋の先の寺へ通じる道には階段が延々と続いている。ちょっと急な階段だ。オイラは突如、おばちゃんに愛想をふりまき、重い重い荷物を預かって貰う交渉を始める。人の良いおばちゃんは快く引き受けてくれたぜ。ありがとう。

階段を上り始める。急な階段ではあった。途中で息切れしてへたり込んでるおばあちゃんもいた。担いでいってあげようかと思ったが、そのおばあちゃんの目がまだ死んでいなかったので、自力であがって貰う事にして無視して追い越していった。

ほんの数十段の階段だからどうって事はなかったのだが、なんとなく疲れる。

観音堂というところに到着。ここでオイラは重大な過ちに気が付く。どうやらオイラは順路を逆に進んでいるらしい。オイラが入ってきた所は通常は出口であったらしい・・・。

 続く

突撃

何か事に臨む場合、事前に十分準備し、何が起こるかを色々想定、シミュレーションして対策を練る。これは大事な事だ。
事前に下調べしない、準備しないってのは相手に対しても失礼だしね。

いくら万全の準備をしても、全く予期しない展開が起こりアタフタする事もある。また、自分が関係無いと思っていたのに、突然何かをやらなくてはならない何て事もあるかもしれない。
数年前に関西で大きな災害が起きた時に、当時の無能首相が「初めての事でどう対処したら良いか・・・・」と釈明し、世間の顰蹙を買った。
例えば、突然、誰かと喧嘩しなければいけなくなった場合に、”この野郎〜、ちょっと待てよ、今から喧嘩の相手してやるから、その前にちょっと準備運動させろ〜、アキレス腱伸ばさなきゃ”って訳にはいかない。その相手がどんな奴かも解らないから、”よし、喧嘩の前にまず自己紹介だ。お前の得意技はなんだ?”って聞くわけにもいかないから、準備無し、予備知識無しでで闘わなければならない。まあ、こんな事はまずあり得ないケースだけれども。

咄嗟に思いもかけない何かをやらなければならない状況に陥った時に、それは準備してないからできません、やった事ないからできません、では済まないケースも中にはあるだろう。その様な圧倒的不利な状況下においても、今までの経験と集中力、度胸、諦めない心で最善を尽くし乗り切る、これも武道の精神、鍛錬の一つなのである。

オイラは先週末から今週初め、所用で関・西へ行った。ついでに観光もしてきた。三・井・寺と天の橋立へ行った。観光に際しては万全の予習をして臨むつもりであったが、それができなかった・・・。文化遺産に予備知識無しで行く、無謀な事だ。しかし、下調べをしなかったのはオイラのミスであり、オイラはこれを武道修行の一つと考え、準備不足でありながらも観光を決行したのである。
天の橋立については先日日記に書いたとおりの惨状。そして、三・井・寺も大変であった・・・。

何を言ってるのか自分でもよく解らないが、とにかく、三・井・寺にも行ったのだ。その記録を残さねばなるまい。題して
”三・井の晩鐘、グォーーーーン!!おとうはぁ〜ん”

気分が乗ったら書きます。

こんなはずでは〜天の橋立強行軍

kakutouka2003-06-15

 土曜日から関西方面に来ている。本来の用事は日曜日1日の予定だけなので日帰り可能だったのであるが、どういうわけか気が付けば土曜の午後から京・都にいる。
土曜日の午前中の新幹線で京・都へ行き、そのまま三・井・寺という寺を観光。
夕方、三・井・寺から大・阪へ行き、夜はそのまま打ち合わせ(つまりは飲み会)。
日曜日は1日、所用。
この所用が夕方には終わると思っていたのが、大幅に伸びて終了したのが19時半。
それから、京・都へ移動。京・都のホテルに到着が22時。
所用が夕方へ終わって19時頃には京・都へいるつもりだったのに・・・・。そんで、京・都で一人ぶらぶら新京極へでも行ってお好み焼きとビールでも飲むか、誰かを強引に呼び出して銀閣寺方面でワインを飲むか、と思っていたのにすっかり予定が狂う。おまけに今回、京・都で泊まったホテル、烏丸御池のホテルは京・都のビジネス街にあるとかで日曜の夜は人の気配が無い。食事をする場所も無く、仕方なく近所のコンビニでカップ・ラーメンを買って食べるという寂しさ。(コンビニの馬鹿アルバイト、割り箸を付けてくれなかったもんだから、カップラーメンをスプーンで食べるという高度なテクニックが要求され、惨めさが増す)。この時点で既に企画倒れの前兆があったわけだ・・・・

今日は見事に朝7時に起床。素晴らしい。
何故、今回、この時期に一人で天の橋立へ行く事になったかはもはやどうでもいい気分。とにかく、行かなきゃいけないという使命があったのだ。
天の橋立に行くには、9時25分京・都発の列車に乗らねばならない。天気も悪そうなので密かに寝過ごして行けませんでした、ってオチにしようかと思ったがしっかり起きてしまった。こうなったら覚悟を決めて行くかと、チェックアウトを済ませホテルを出発。降水確率30%の筈なのに雨が降っている。もはやそんな事は関係ない。、
こんな梅雨時に天の橋立に行く物好きもいないだろうと、自由席の切符を買ってホームに行くと、結構人がいる。オイラはここで、人生を見つめ直す孤独な旅を演出したかったのだから、このおじちゃんおばちゃん軍団と同じ車両は困る。車掌さんに頼んで慌てて指定席に切り替えて貰う。
天の橋立迄の道中は約2時間。長旅である。予定では外の景色をぼんやりと眺め、訳ありげな一人旅=例によって高倉健のイメージで、物思いにふけりつつ、ガイドブックで観光コースを検討する筈だったが、結局、道半分近くを寝て過ごす・・・・。寝てるだけならわざわざ指定席に替える必要なかったなあ。

天の橋立駅に昼前に到着。取りあえず観光を始める。しかし、ここで重要な問題が発覚。
「天の橋立」って何だ?
電車の中で予習をするはずなのに居眠りをしてしまったオイラに予備知識はない。しかも、今日は平日なので、お得意の東・京へ応援電話=リモート操作観光もできない。厨房の頃に、一夜漬けで試験に臨もうとしたものの、深夜放送聴いてる間に寝てしまって絶望的な気分で朝を迎えてしまった時の事を思い出した。やばい。
とにかくガイドブック片手に歩き始める。駅前にはやたらと魚の干物が並んでる。きっと名産なのだろう。天の橋立らしき所に行くには橋を渡っていくらしい。オイラが橋を渡ろうとしたら、親父が橋にチェーンを掛けて通せんぼをするではないか。何が始まるのかと思って眺めていたら、チェーンの向こう側から、橋が割れて回転しだした。船を通すのに橋を分割、片側を回転させるらしい。格好いい!!しっかりガイドブックにも書いてあったのだが。まずい・・・

辺りを見回すと、思った程人がいない。若いカップルが数組、これはいいとして、他には不自然な、中年=初老手前の親父と年齢の釣り合わないちょっと化粧の濃い女性の組み合わせ。おい、親父、何でここに来るのにスーツ来てるんだよ、このエロ爺い。この組み合わせが3〜4組居たなあ。ここは不倫=カラ出張スポットなのだろうか?

橋を渡り、いよいよ天の橋立に上陸。ここから約4KM道が続いているらしい。おお、何という奇蹟的な眺め。やや興奮する。
興奮のまま歩き出す。100M位行ったところで、嫌な予感がし引き返す。景色が変わらない・・・・このまま4KM同じ景色が続くのではないか?見渡す限り松ばかりだ。時間に余裕があれば、もっと気分は違ったかもしれないが。この松がずーーと並んでる道を延々、往復2時間以上掛けて歩くのもかったるくなり、引き返して自転車を借りる。80分400円なり。80分で行って帰ってこれるのだろうか?
これからどういう展開になるのかと期待して自転車を走らせる。松に色んな名前が付けられている。「羽衣の松」「夫婦の松」「仲良しの松」。松の格好によって名前が付けられているようだ。
平成11年の1月にこの辺りに大雪があって、それで松が随分折れたそうだ・ところどころ松が有った場所に、その事を記した板が立っている。こんなぶっとい松を折る何てどんな雪だったのだろう。

少し行くと「井戸」がある。和泉式部の歌があって、長寿の泉となっている。取りあえず飲んでみるが名水なのかどうなのか解らなかった。(※海に囲まれた天の橋立にあって真水が湧く不思議な井戸「磯清水」日本名水百選に選ばれている=ガイドブックより)

薄暗い天気の中、松の間をひたすら自転車で走る。与謝蕪村やら芭蕉やらの歌碑があるはずだったが気が付かずに通り過ぎる。心に余裕の無いオイラはこの道の風情を味わう余裕もなく一気に天の橋立を走る。あっという間に終点に到着。天の橋立を疾走してしまったぜ。
やばい・・・・。オイラはここで圧倒的な感銘を受けて人生を見つめ直す予定なのだ。昨日の宿泊費と京・都からここまでの交通費やら何やら考えれば結構な金額が掛かっている。僅か10分のサイクリングで日本三大名所観光を終わらせてしまう訳にはいかない。第一、オイラはまだ股覗きをやっていないぞ。どこでやるんだろう???

再びガイドブックと格闘。どうやら、この終点からケーブルカーに乗って山の上へ行かなければならないようだ。天の橋立は歩く物ではなく、上から眺める物のようだ。ケーブルカー乗り場の方へ行くと、おお、土産物屋も有って、ご年配の方々の集団が沢山いらっしゃる。どうも人が少なくて変だと思ったんだよなあ・・・。

山頂まではケーブルカーとリフトで行ける。ケーブルカーで山頂へ。山頂からは、なんと、天の橋立が一望できるではないか、素晴らしい光景だ、天気が良ければ、きっと。
この曇り空では今一盛り上がりに掛けるが、頑張って盛り上がる。すげーぜい、おりゃあ!。
山頂の駅前の広場(正確にはまだ、この先にお寺が有るらしいからここは山頂ではない)には土産物屋と100円入れて眺める双眼鏡と団体さんが記念撮影するためのお立ち台といたれりつくせり。3カ所位、「股覗きの台」っていうのも用意されている。ここで、かの有名な「股覗き」ってのをやれという事らしいが、誰もやっていない。
こんだけ人がいるのに、誰もやっていないってのも変だが、折角来たんだから挑戦。オイラがやったらまわりのおばちゃん達もやりだした。なんなんだろ?。股の間から逆さまに眺める天の橋立の姿は・・・・。
頭に血が上っただけだった。変だな?
大体、この体勢、結構きついぞ。年寄りが多いのに、こんな格好させてひっくり返っても知らねえぞ。まだ誰もひっくり返ってないんだろうけど。
このままでは済ませられないのでもう一度挑戦。今度はデジカメを持って逆さまの風景を写す。写真を撮る方に気を取られて、肉眼で景色を見るの忘れる。股の間から写真撮るのって意味があるのだろうか?カメラ逆さまにして取れば同じだったのかも・・・・。

団体さん御一行が現れ、ガイドのおばちゃんが股覗きの説明を始めるので盗み聞きする。そうか、松の影に目の焦点を合わせると景色が浮き上がってくる、事もあるらしい。浮き上がって来ない人は想像力で補って盛り上がれという指示。流石、ガイドさん、説明が素敵だぜ。体の硬い人は脇の下から眺めてもちゃんと見えるとの事なのでやってみるが、脇の下が臭かっただけだった。
きっと天気が良ければ素晴らしいんだろと強引に納得。次回へ持ち越し案件という事で終了。

リフトで下まで降りて、天の橋立を自転車で帰っていく。今度は与謝蕪村の歌碑もあった。何故、大砲「アームストロング砲」がこの天の橋立ここに飾られてあるのか不思議に思いつつ、自転車を走らせる。
回旋橋のところで自転車を返却。所用時間2時間。
天の橋立には5時か6時迄いるつもりだったのに、まだ2時だ。困った。まだ他にも見るところはありそうなのだが、雨が降ってきたのと、流石に日本有数の観光地、ただ歩いてるだけなのに土産物屋にお金を吸い取られていく恐怖に退却を決定。恐ろしや恐ろしや。
駅前の天の橋立温泉でひとっ風呂浴びて(入浴時間20分で1000円掛かった、、、高い)3時の電車で京・都へ戻る。5時に京・都駅へ到着して、予定を早めてそのまま東・京へ。

おかしい、オイラは確かに日本三景の一つ、天の橋立を制覇したはずなのに・・・・
敗因
1.天気が悪い。景色を眺める所に梅雨時に行く奴が悪い
2.予習が足りません。まあ、いつもの事ですが。
3.スケジュールが強引すぎる。まあ、これもいつもの事なんですが・・。
4.高倉健を意識しすぎる。健さんをイメージして旅行くから破綻するんだな・・・。お笑い路線に変更しようかな?

かくして、日本三景の一つへの一人旅は盛り上がる事もなく終了したのでありました。

写真<http://yapeus.com/users/kakutouka/

懸垂

先週末、整体の先生に教えて貰ったトレーニング方法をご紹介。

この先生、整体の先生であるが、他に趣味で、腕相撲と水上スキーをやるとか。
整体の場合は握力が必要だと思う。
腕相撲はどこの力が必要だろう。握力と引く力だろうか。
水上スキーでは、これまた引く力が必要ではないかと思う。

体を鍛える方法は色々あるがどんな運動がいいのだろうか。
良いとされるものではプールの中で歩くのが良いと思う。泳げるのであればそれでも良いのだろうが、ゆっくり長い時間泳ぐ、歩くというのが良さそうだ。かの、吉・永・小・百・合さんの美容法はこれらしい。彼女のあの年でのあの美しさの秘訣はこれだとか。
走る、ジョギングも良いだろうが、これは出来るだけ良い靴を履いて、土の上を走る。コンクリートの上を走ると膝や腰に負担がかかるので要注意。
しかしながら、これらは自宅ではできない、面倒臭いのが難点。

自宅で簡単に出来るものとして腹筋運動があるが、これも注意が必要。腹筋はキチンとしたフォームで正しくやらないと効果が無いばかりか腰を痛める。正直なところ、腹筋運動に関してはどういうやり方がいいかは未だ解らない研究中である。膝を曲げてやる、伸ばしてやる、椅子の上に乗せてやる、肘と膝を付けるetc....。もっと研究しなければ。

他に全身運動として良いとされるのが腕立て伏せ。
これは腕の力だけでなく、腹筋、背筋、脚力他まさしく全身を鍛えられる。腕立て伏せは腕だけを鍛えるのでは無く、全身を鍛える運動なのだ。
ただ、難点が2つ。
1つ目はつまらないという事
2つ目は誤魔化せると言う事。
腕立てはやってても退屈で飽きてしまう。その上、辛いからさぼりたくなる。
○○回やる、って目標達成の為に腕の曲げ方とかを誤魔化してしまったりもする。これではいけない。

さて、整体の先生が教えてくれたトレーニング法とは、懸垂&腹筋運動。
懸垂やるには鉄棒が必要となる。この先生のご自宅、最近リフォームした、はあらゆる所にぶら下がれる棒があるという、ジャングルジムのような家に住んでるらしい。何とも羨ましい限りだ。
方法として
1.鉄棒を握る。この時、手の平を自分の側に向くように、鉄棒を外側、下から包み込むように握る。
2.首を鉄棒の高さになる迄引き上げる=懸垂
3.2と同時に体をL字に曲げる
  通常の懸垂であれば、体は引力の法則にしたがいぶら下がったままであるが、ここでは懸垂と同時に体をL字に曲げる、足を膝を曲げないで地面と平行になるように持ち上げる。
4.手を下げ、体を伸ばして元の体勢に戻る
これで1回。
この整体の先生、これを朝の出勤前に80回やってるらしい。
確かにこのトレーニングで有れば、握力、腕の引く力、腹筋、背筋全てを鍛えられる。腰を痛める心配も無いらしい(整体の先生が言うんだから間違いないと思う)。腕を曲げる角度とかも誤魔化しがきかない。流石に整体先生の考案。理想的なトレーニング法だ。

80回という半端な数は今時点で先生がこの回数しか連続でできないからという事で、最終目標は100回連続だとか。
今度、道場でこれをやってみようと思う(道場には鉄棒の様なものが有る)。
多分10回も出来ないだろうが。でも、この鍛錬方法は空手にもとても役に立ちそうだ。100回目指して挑戦するかな。